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Vol.02

“纏う” SUMIRE バァフアウト!

Interview SUMIRE

カルチャー・マガジン『バァフアウト!』とのコラボレーション企画、”纏う”の第二弾に女優・モデルのSUMIREさんが登場。 誌面インタヴューとは別に「フラワー」「ファッション」「アート」についてのオリジナル・テキストをお届けします。

Flower

「撮影の際にお花をいただく機会がありがたいことに多いので、おうちに飾ったりすると場の雰囲気が変わりますね。いずれ枯れていくものではありますが、悪いものを吸収してくれているような、帰ってきた時も、『おかえり』と迎え入れてくれる感じがします」

Fashion

「洋服は本当に身近なものですね。スタイリングにも興味がありますし、製作も―― 服飾の学校に通っていたので、課題で作ることもあって。仕事も含めですが、私自身小さい頃から洋服が好きだったので、ファッションに携わることは日々欠かせないというか、そういう環境にあります。今日も私服で着ているのですが(笑)、個人的にはバンドTシャツとかも好きで。ちょっとロックっぽいものだったり、革靴だったりとロンドンっぽい感じが好きなんです。でも、今回の撮影で着せていただいた服も素敵で。普段、黒を着る機会が多いので、明るい色もこれから着てみたいなと思いました。明るい色って、どこか気持ちがハッピーになるし、例えば、赤やピンクっぽい服を着ると、心が温かくなるんですよね。やっぱり色で気持ちが結構変わるんだなと感じましたね」

Art

「普段から絵を描いていて。いつもは水彩画で、いろんな色を使ってカラフルに、細かいタッチで描くものが好きで。私が書くものは、テーマがあることもありますが、普段は結構思い付きで、過去の思い出を風景画で描いてみたり、あとは当時の感情を描いたりすることが多いですね。テーマを決めた時も、その時考えているものとリンクさせてみたりと全部繋ぎ合わせて、結局、それが自分のオリジナリティーになるような。経験のない油絵も挑戦してみたいなと思って、この間画材を揃えました。個人的なイメージですが、油絵はやっぱり水彩画と違って良い意味で重みがあると思うんですよね。絵の具自体にもタッチの感じにも。それが自分の絵にどう表現されるのか、今度やってみようと思っています。あと―― アートとはまた違うかもしれないですが―― 出演する映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は、初めてCG作品に触れた撮影だったんです。撮影の時はグリーン・バックで。『今、こういうものに乗っている感じを想像してみて』と言われた時も、お芝居をしながら『これ、どうなるんだろう?』と思っていました(笑)。完成した映画を観てみるとCGがすごく綺麗で。アクション・シーンも圧倒されました。私が演じたのは、茨木童子という鬼なのですが、女なのか男なのかさえ曖昧で。でも、妖怪の邪悪らしさを声で表現できたらということは気を付けていた1つでした。私は声が低いのですが、普段の感じより更に重低音にしてみたり、佇まいをだらしなく、猫背でズーンとした感じにしたり。台詞が多くない分、雰囲気でも表現できたらと思っていました。最近、演技をしていて『あ、今合っている』と思える時があるんです。自分の気持ちと役とシーンと、『合っている』という。その感覚をこれからもっと見つけていきたいなと思っています」

アート・ディレクション / 鈴木利幸(united lounge tokyo)
撮影 / 名越啓介(UM)
シネマトグラファー / 奥平 功(TRAVOLTA)
スタイリング / 小林 新(UM)
ヘア / RYOJI IMAIZUMI(UM)
メイクアップ / 鈴木麻里子
フラワー / 和田いたる(cochon)
編集 / 堂前 茜(BARFOUT!)
文 / 上野綾子(BARFOUT!)

Information of SUMIRE

95年生まれ、女優・モデル。雑誌『装苑』の専属モデルを務める他、出演作に映画『リバーズ・エッジ』、『mellow』、『裏アカ』などがある。映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が8月13日より全国公開予定。

音楽、映画と新しい表現者に迫るマンスリー・マガジン『バァフアウト!』は、創刊29周年、毎月19日発売。
SUMIREさんのインタビューなど詳細は、『バァフアウト!2021年6月号』(5/20発売)をご覧ください。

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