L/Journal
Collaboration Works
Vol.05

hueLe Museum 展示会レポート Evolution of Mixhibition 2023SS feat. Kanako Sasaki/logi plants and flowers

2023.02.10

ブランドの世界観を表現した、
ニュースと高揚感に満ちた展示会

コロナ禍も新たなフェーズへ向かっており、2023年春は多くの人たちが自分の価値観で、次への一歩を踏み出しそうな予感。混迷の時代だからこそポジティブな気持ちでファッションを楽しみたいと願う人に向けて、hueLe Museumでは引き続きライフスタイル全体を意識したファッション提案し続けていく。
その第1弾として2022年12月に開催されたのが、Evolution of Mixhibition(Mixhibitionの進化)と銘打った2023年春夏展示会だ。Mixhibitionとは、セレクトされた高感度ブランドをその垣根を取り払った独自の価値観でミックススタイリングしていくというhueLe Museumのオリジナル提案。これをさらに進化させたのが、今回の展示会。

今回は3つのブランドをラインナップ、高いクオリティに裏打ちされた先進モードを展開するSTUMBLY、モードなニュアンスをプラスした洗練のベーシックアイテムを揃えたLEPHIL、そして、23SSよりスタートするオリジナルラインhueLe Museumだ。

3ブランドの新作発表に加え、今回の展示会では、ペイントアーティスト佐々木香菜子氏のライブペインティグや、フラワーアーティスト宇田陽子氏が率いるlogi plants & flowersのPOPUPも開催。ジャンルを超えたコラボレーションワークで、ブランドの世界観を体感いただくイベントとなった。

2021年春にスタートしたhueLe Museum、コロナ禍の影響で約2年ぶりの展示会。「Fashion×Flower×Artという半歩先のコンセプトとともに、ここでしか出会えない服、ここでしか見られない景色、ここでしかできない体験の提供を目指す」というプロデューザー・土井一寛の思いを結実させた会場に、多くの来場者をお招きしその世界観を楽しんでいただいた。

FASHION×ART

展示会場で行われた人気ペイントアーティスト佐々木香菜子氏のライブペインティングは、まさにhueLe Museumの世界観を表すイベント。ブランドのアーカイブであるトレンチコートや白シャツ、バッグをキャンバスに見立て、美術館のホワイトキューブを思わせる空間の中で、佐々木氏が即興でペイントしていく。来場者の高揚感が会場に満ちる中でのライブペイントは迫力満点。

服にインスパイアされた佐々木氏のカラフルなペイントは、まるでその服を着る人のライフスタイルを表現しているかのようだ。さまざまな思いや邂逅の中で、未知の自分との出会いがある。その刺激によって新たな景色が見えてくる。ファッションと人との関係性を見せてくれているかのような、素晴らしいインプロヴィゼーションアートが完成した。その後も、このイベントや作品についての反響は大きく、現在、GINZA SIX店舗での展示を検討中だ。

FLOWER×FASHION

GINZA SIX店舗でもしばしば開催し、hueLe Museumの人気コンテンツになっているのがさまざまなフラワーアーティストとのコラボレーション。昨年秋に開催したlogi plants & flowersのPOPUPイベントも大盛況で、アート感覚溢れる花との出会いを求める人たちが多く訪れた。logi代表の宇田陽子氏がクリエイトする、日常を鮮やかに彩る革新的なフラワーアレンジメントは、今や高感度な人たちのマストアイテム。他のアートやファッションと同じように、ライフスタイルに創造性と刺激をくれる。

今回の展示会では、そのlogiがPOPUP参加、logiセレクトによる花を展示会ギフトとして来場者にお渡しした。展示会で表現したブランドの世界観を1輪の花に託し、「自室へ戻っても花の姿や香りで、それを思い返し、味わっていただきたい」というブランドの思いを込めた。花にはその場の空気や人の気持ちを、ポジティブに染め上げていく不思議な力がある。そして、もちろん、ファッションもその力を持っている。hueLe Museum では2023年も積極的にフラワーアーティストとのコラボを行なっていく予定だ。

Evolution of hueLe Museum

アートやフラワーとのコラボレーションの中、発表された春の新作アイテムたちも好評で、クリエイティビティやクオリティ、スタイリングなどの点で高い評価をいただいた。

今回デビューとなるオリジナルラインhueLe Museumのアイテムたちは、シンプルで使いやすいデザインながら、ディテールに施されたモードなニュアンスが人気。着る人のボディラインやちょっとした仕草を美しく演出してくれるフォルムやシルエットにも注目が集まった。着る人が、その服を着た自分を想像してワクワクできるような心躍る新ベーシックブランドに向けてスタートを切った。

またSTUMBLYの進化も多くの来場者から支持をいただいた。ユーティリティをモードな解釈で表現したブランドの真骨頂である春アウターやトップスの人気は相変わらず高く、また佐々木香菜子氏のペイントアートをプリントしたドラマチックなフレアースカートには多くの予約をいただいた。高いクオリティをベースに、創造性と遊びごころ溢れるSTUMBLY、大きく変化していく時代を生きる人の気分に心地よくフィットする服づくりを目指していく。それぞれのブランドの春の新作情報はサイトやSNSで随時アップしていくのでぜひチェックを!

hueLe Museum は、こちらから。
https://www.huelemuseum.com/HLM/

佐々木 香菜子

Kanako Sasaki

1983 年宮城県生まれ。
数多くの広告ビジュアルや商品パッケージにアートワークを提供する。近年はライブペイントにも力を入れているほか、作品展・海外のアートフェアにも精力的に参加し、作品発表の場を広げているアーティスト。

logi plants&flowers

「何事にもとらわれず、自由な発想で一つづつ、ココロニノコルハナの新しいカタチ」
花そのものの強さと、時にはその毒々しさもストレートに表現するクリエイター集団として、空間ディスプレイ、広告撮影、CM などの装花を幅広く手がけている。生花のみにとらわれずグリーン・造花を使用し表現。さらに、これらには全く出せない質感・色に魅了され、ドライフラワーを表現方法の一つに取り入れている。